フランス留学は、日本を離れ、フランスの地で現地の言葉を駆使し、いろいろな人と触れ合いながら、多くのことを学べるチャンスです。帰国するまでの期間をどのように生かせるかは自分次第。充実した日々を送れるよう、心身ともに万全の体制を整えておくことです。目的地フランスについての役立つ情報をここでご紹介しましょう。
フランスの気候・衛生状態・治安についての基礎知識
フランスの衛生事情は良好で、医療水準も世界トップレベルです。
日本と比べると一年を通じて湿度が低く過ごしやすいのですが、冬場は暖房が欠かせないため屋内の乾燥によって喉を傷めたり、肌が荒れたり皮膚病を引き起こしたりすることがあります。冬場の加湿対策は万全にしておきましょう。
季節の変わり目や、冬の時期には、風邪やインフルエンザなどが流行します。流行レベルによっては、インフルエンザ予防接種をおススメします。
春先には花粉が飛散します。花粉症や喘息などのアレルギーがある場合は、日本から使い慣れた薬を用意しておくといいでしょう。
パリの水道水は石灰分が多く含まれていますが、飲料水としての使用することは問題ありません。
治安については、特筆するほどの危険はありませんが、スリの被害に遭わないように十分気を付ける必要があります。パリの地下鉄やルーヴル美術館、オルセー美術館、ヴェルサイユ宮殿、ノートルダム寺院といった、観光地で多発しています。周囲に気を配り、手荷物をしっかりと守りましょう。
フランスの医療事情
医療機関の受診手続などについては日本とは異なる点も多いので、渡航前にしっかりと
理解しておく必要があります。フランスの医師は、大きく分けて一般医と専門医に分かれています。 一般医というのは日本で言うなら開業医。専門医というのは、外科医や産婦人科医などのことをいいます。血液検査やレントゲン検査等を行う部署も、この専門医の範疇に入ります。一般医で受診する際にも予約が必要です。そして一般医が必要と判断した検査を受けるためには、さらに専門医や各検査機関の予約が必要となります。直ちに治療が必要な場合は、救急外来を受診して相談に乗ってもらいましょう。
フランスの医療機関で安心して受診するために覚えておきたいポイント
留学する際には、海外留学保険に入っておくことが必須であるといっていいでしょう。 保険に入っていなかったために、ぎりぎりまで病院に行かないまま症状が悪化したり、入院や手術をすることになって高額な医療費がかかってしまったり、医療費が払えずに留学を切り上げて帰国せざるを得ない場合もあります。留学という、せっかくの貴重な体験を無駄にしないよう必ず加入しておきましょう。
海外旅行保険の中には、医療費の補償だけでなく、キャッシュレスで治療が受けられる病院との提携サービス、日本語通訳の派遣サービスなど、安心して留学生活を送ることができるよう、いろいろなメニューが用意されています。
また、既往症がある場合はいざという時に困らないよう、常用している薬を用意し、さらに万が一に備えて、フランス語での薬品名を調べておくのも大切です。また、歯科治療費は対象にならない場合があるので、できるだけ早めに歯の治療を終わらせておくことも忘れないようにしましょう。