オーストラリア留学は、日本を離れ、オーストラリアの地で現地の言葉を駆使し、いろいろな人と触れ合いながら、多くのことを学べるチャンスです。帰国するまでの期間をどのように生かせるかは自分次第。充実した日々を送れるよう、心身ともに万全の体制を整えておくことです。目的地オーストラリアについての役立つ情報をここでご紹介しましょう。
オーストラリアの気候・衛生状態・治安についての基礎知識
オーストラリアの衛生状態はおおむね良好で、街中や施設内も一定の清潔が保たれているので、危険な感染症名との被害を受けることはほとんどないでしょう
ただし空気が乾燥していることが多く、紫外線が強いために、皮膚の病気の発生率が高い傾向があります。加湿対策、そして紫外線対策を万全にしておきましょう。
気候の変化が激しく、全体的に乾燥しているのがオーストラリアの特徴です。夏季(12月から2月ごろ)は熱中症や脱水症状にならないよう、水分補給などの対策を怠らないようにします。また冬季(6月から8月ごろ)はかなり冷え込むので、風邪をひかないように防寒対策をしっかりと。
治安に関しては、盗難やひったくり、置き引きなどの窃盗事件が多発しています。レストランやネットカフェ、図書館などでは、特に置き引き被害が多いので注意が必要です。
シドニー市のキングスクロス地区やセントラル駅付近での強盗被害がかなりの件数で発生しています。一人で行動をしたり、夜間に外出することは極力控えましょう。
オーストラリアの医療事情
オーストラリアの医療は、一般開業医(GP)、専門医、病院、薬局、検査機関の5つの分野に分けられており、医療水準は高く、医療設備も充実しています。
オーストラリアの医療システムは、いわゆるホームドクター制を採用しています。治療を受けるには、まずGPの受診が必要です。血液検査やレントゲンについても同様で、かかりつけのGPが、その検査の必要性を認めてから、はじめて依頼状を作成してくれます。
GPが、この症状は専門性の高い治療が必要だ、と判断してからでないと、専門的な治療を受けることができないということです。一見面倒なシステムに見えますが、かかりつけのGPですべてを把握してくれているので、むしろ合理的な面もあります。ただし救急の場合はこの限りではなく、患者が自ら専門医を訪ねることもできるし、救急車で搬送のうえ受診することもあります。
また留学生の場合は、オーストラリア政府が指定している『OSHC』と呼ばれる留学生の健康保険に加入する義務があります。病気やケガなどの治療費用、入院費用などが補償対象になっていますが、治療内容によっては、一部自己負担金が発生することがあります。
ただし『OSHC』には、死亡や後遺障害、救援費用などの補償は含まれません。紛失・盗難などの賠償責任の補償もないので、『OSHC』とは別に、日本の留学保険に加入しておくことが必要になります。
オーストラリアの医療機関で安心して受診するために覚えておきたいポイント
3ヶ月以内の短期留学なら、『クレジット付帯保険』契約しているクレジットカードの付帯保険を利用する方法もあります。ただし、利用条件や、補償される内容やサポートサービスに制限もあるようで、どこまでカバーされるのかを、事前に確認しておく必要があります。
日本で加入する留学保険なら、基本的な医療・救援費用の補償以外に、損害賠償の補償までカバーされます。困ったときにサポートしてくれるセンターも完備され、現金不要のキャッシュレスサービスも受けられるので、万が一の時のために留学保険に加入していれば安心です。